最近、ゲームやアニメ、若手俳優主演の大河ドラマ等の影響で、若い女性にも『戦国ファン』が増えてきたという。その多くはメジャーな大大名よりも、その参謀や一武将…たとえば直江兼続、真田信繁(幸村)、本田忠勝、後藤又兵衛、木村重成…ちょっとマイナーなものの、シーンには欠かせない武将に目が集まっているようだ。
そこへいくと、この『伊達政宗』は、大大名でありながら一武将としての人気も高く、特異な存在と言えなくもない。幼少期の心の傷、父親を失い、母親とも対立、伊達家中を苦労してまとめつつ天下に向かって進んでいくその姿。現代に生きる自分たちの心を打ち抜く何かがあるのだろう。
幼名を梵天丸、父は伊達家第16代:伊達輝宗。母は隣国:最上(もがみ)氏の娘。
聡明な少年でありながら、疱瘡によって片目を失ってしまう。それ以降、彼の性格にはどこか『影』のある暗さが住み着いてしまった。しかし、片倉小十郎景綱・伊達藤五郎成実といった幼少期からの側近に心開き、伊達家嫡男として気持ちを新たに育っていく。
この本はその政宗の生涯を簡潔に、かつ分かりやすく紹介。史実に基づいて歴史的瞬間をたどる。
とにかく伊達政宗を中心に描いているので、ボリューム満載の歴史小説に多い『時代と場所が行ったり来たり』という読みづらさがない。学研M文庫の武将シリーズは、大変良く書かれていると思う。
言葉も難しくなく、要所にはルビも振られているこの本、戦国初心者にもお勧めである。
























コメント
0件のコメント...