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フィギュアスケート

【フィギュア:GP】2009グランプリシリーズ:ファイナル総評

第4戦〜第6戦、レポート無しで申し訳ない…。TV観戦も(中途半端にしか)できない状態でしたので、レポート書くのを見送りました。

今年はオリンピック前哨戦となったグランプリシリーズ。第1戦から第6戦までを戦い、合計ポイント数の上位6名がファイナルへ進出となります。今回のファイナルは東京:代々木体育館にて開催、日本選手は女子が安藤美姫鈴木明子、男子は織田信成高橋大輔と共に2名ずつ出場、頂点を目指します。

他のファイナリストは女子がキム・ヨナ(韓国)アシュリー・ワグナー(アメリカ)ジョアニー・ロシェット(カナダ)アリーナ・レオノワ(ロシア)の4名。男子はアメリカ勢がエヴァン・ライサチェックジョニー・ウィアージェレミー・アボットの3名、そしてチェコからトマシュ・ベルネルが残りました。

【総評:男子】織田の2位フィニッシュは立派。高橋は回復途上か

個人的な試合前予想は織田1位、ライサチェック2位。高橋は完全に回復していないものの、世界で戦えるレベルには届いているだろうということで3位だと思いました。結果はライサチェック優勝、2位に織田、そして3位はウィアー。織田はSP・FS共にもう一歩というところでしたが、なんとか2位にとどまれたかな?と。FSのチャップリンメドレーは織田にしかできない、素晴らしいプログラムだと思うので、徹底的に詰めてノーミスで滑りきれれば優勝も十分狙えるでしょう。今回はライサチェックの方に分がありました。

高橋はSPでの気迫の演技、アレを見たときに『あぁ、十分イケるな』と確信。全盛期のストレートラインステップこそ戻ってはいませんでしたが、ジャンプもスピンも、ケガ前の状態にほぼ回復していることを証明してくれました。
FSでは4回転に挑戦したものの失敗→転倒、大幅に点数を下げてしまう事となりましたが、そのチャレンジ精神は立派でカッコよかった!オリンピックでは必ず4回転を決めてくれることでしょう。

今回はほとんどの選手がアクセルジャンプを失敗する(2度飛ぶうちの片方)という状態で、解説の佐野稔曰く『アクセル(ジャンプ)に魔物がついてる』との名言があったほど。
それでも大崩れせず、しっかり最後まで(疲れずに)滑りきったライサチェックの勝ち、でした。

【総評:女子】鈴木のFSは完璧、そのまま五輪に通用する滑り。安藤はスピードがカギか

今大会は浅田真央が初めて出場を逃したファイナルとなり、キム・ヨナとの同年対決はなりませんでした。そのキム・ヨナも、ここ数戦で徐々に調子が下がり気味。優勝こそできたものの、世界歴代最高得点を出した頃よりも確実に落ちています。

個人的に注目していたのは、ファイナル初出場となった鈴木明子と、ロシアのアリーナ・レオノワの2人。
レオノワはロシア系には珍しく(失礼^^;)、表情豊かなスケーター。日本のタイプで言えば武田奈也と容姿もよく似ていて、同じように笑顔や嬉しさを体全体で表していました。しかしSPで3位につけて表彰台の影がちらついてしまったのか、FSでは大崩れ。キス&クライでは点数が出る前に泣き出すハプニングも。結果も6位となってしまいました。

そして鈴木明子。摂食障害という辛い状態から、スケートをもう一度滑りたいという一心での復活を遂げ、昨年の全日本選手権ではその情熱的な滑りと揺ぎ無いステップで観衆を釘付けにしました。
そのステップは今年も健在。SPこそ、ジャンプのミスが響いて出遅れてしまいましたが、FSの演技『ウエスト・サイド・ストーリー』はほぼ100%の出来!ジャンプもすべて完璧にこなし、後半のステップは瞬きを忘れてしまうほどの輝きぶり。SPでの点差さえもう少し抑えられてたなら、十分もっと上を狙えていたはずです。

安藤美姫も、滑りには大きなミスはなく(一箇所だけ、手をついてしまうジャンプがありましたが)逃げ切りか?とも感じましたが、キム・ヨナに逆転されてしまいました。原因はスピードの遅さが評価の低さに繋がってしまったのでは…?ということだそうです。
スピードが遅いとミスなく確実に決めていけるようになる反面、ジャンプにも高さがなくなり、またステップは『なめらか』なんだけど『キレがない』ように見えてしまう弊害がでてしまいます。そこの差が出てしまったんじゃないかな、と感じました。

【全日本&オリンピックへ】ファイナル未出場者にも、実力者多し。油断はできず

無事に織田信成と安藤美姫がオリンピック出場内定を受け、男女3枠のうち1枠ずつ埋まった格好となりました。残り2枠をかけて戦うのが、オリンピック選考対象の最終大会となる全日本フィギュア選手権。今年は大阪:なみはやドームにて12月25日〜27日の3日間で戦われます。

男子は世界レベルのスケーターとして、ファイナル出場した高橋大輔と小塚崇彦の2人が選考されるのではないかと見ています。無良崇人や中庭健介、南里康晴も出場してくると思いますが、やはり実力の差がまだ高いように感じられます。

大混戦なのが女子。ファイナル出場出来なかった浅田真央、中野友加里、村主章枝も確実にバンクーバー狙いで全日本に照準をあわせてくるであろうし、ファイナル3位の鈴木明子も一番体が動いている時期。これだけでもう4人、他にも調子を上げて出てくる人がいるかも知れません。

世界的にも、まだまだ凄いプレイヤーはいます。
男子の最有力が、GPロシア大会にて復活を遂げたエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)。ブランクを感じさせない技のキレは、トリノに続く2冠達成もあるかもしれません。
女子で有力なのはカロリーナ・コストナー(イタリア)、キミー・マイズナーやキャロライン・ジャン、長洲未来といったアメリカ勢。特にカナダ開催ということで、地理的にも近いアメリカ選手はホーム効果もあり、調子を上げてくるでしょう。

GPファイナルは男子がライサチェック、女子がキム・ヨナの優勝で幕を閉じました。
でも、これがそのままオリンピックの結果に終わる事はありません。
あと2ヶ月、果たして…。

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