幅広い「子育て支援」に取り組んで
現在、少子高齢化という問題が、各所でクローズアップされています。これは、今後の浦安市が健全に発展していく上で、十分に考えていかなければならない問題や課題をはらんでおり、そこから発展するさまざまな暮らしのテーマにも、取り組み続けてまいりました。
中でも、ゆとりを持って子育てができる社会環境を作っていくことは、少子高齢化の傾向に歯止めをかける、重要な政策課題です。若いご両親のために、豊かな子育てを可能とする、さまざまな「子育て支援」は、市や国の未来を考えていく上で、とても重要だと考えます。
発達障害児童にさらなるバックアップを
「子育て支援」には、幅広い課題があります。保育や幼稚園の充実は、まず基本的なテーマであるといえましょう。
ところが、そうした目につきやすい課題にかくれて、子供たちの健全な発達を見守る上で、欠かせない問題があることは、あまりよく知られていません。それが「発達障害児」の子育て支援です。なかでも、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、さらには高機能自閉症と呼ばれる社会的関係を形成することの困難な子供たちの存在です。こういう専門的な言葉で表現すると、よほど特別な児童のように見えますが、かつては「ちょっと変わった子」、「落ち着きのない子」と見られた、ある種の個性だともいえるでしょう。人は、背が高かったり低かったりという個性がありますが、ここに挙げた障害も、一種の個性と見ることが可能です。しかし、若いご両親は、この個性に心を痛めているのが現状です。
そして医学が進み、こうした個性を一種の発達障害と捉えることができるようになり、社会的な暮らしに障りのないように指導することが可能となってきました。これを「療育」と呼びます。そして、こうした子供たちの「個性」は、早く発見されればされるほど、効果の高い療育を図ることができるわけです。
これまで、そうした障害を明らかにするために、1歳半、3歳検診が行われてきましたが、さらに5歳検診を導入することで、子供の発達段階に沿った、さらなる的確な療育に対応することが可能となります。若いご両親が、お子さんに対して願う「健やかであれ」との願いに応えるためにも、5歳児検診の導入を強く推し進めていきたいと考えています。
浦安市は、発達障害児童を普通学級に受け入れる点では、他の自治体に比べて非常に充実しているといえます。しかしそれだけではなく、今後、障害児療育をさらに多岐にわたって支援していくために、専門的な施設や、臨床心理士、言語聴覚士などといった専門職の充実を図ることに力を注いでまいります。

療育を行う「総合福祉センター」
幼稚園での3年保育の推進
子育て支援のひとつに、幼稚園での3年保育というテーマがあります。生涯教育の観点からも、健全な発育と、社会への適切な対応を図れる資質や能力を図る上でも、3歳児からの教育は重要なポイントであるといえます。
浦安市では、かつて3年保育を実施する私立幼稚園を招聘してきました。これに加えて、市立幼稚園での3年保育実施は、数多くの市民から要望されてきたことでした。こうした市民の要望に応えて、呼び入れた私立幼稚園との摩擦をさけつつ、さらに、地域間の格差を配慮した上での、公立幼稚園における3年保育の充実を進めております。来年度から、3年保育をスタートさせる幼稚園は、青葉幼稚園、堀江幼稚園、入船南幼稚園です。今後、市に対して、さらなるその充実を図るよう推し進めるとともに、園児が通園に際しての安全性をより高めるための通園バス導入についても要請していきます。
幼稚園の「預かり保育」を拡充
働いて子育てをしている若いご両親たちには、幼稚園の授業終了後に、さらに園児を預かってくれる施設の存在は切実な要求であり、これに応えることは、少子高齢化の中で、ゆとりある子育ての環境を整えていくために、極めて重要な課題だといえます。放課後におけるこの「預かり保育」の拡充を図る上では、実施園をさらに地域の実情に合わせて増やしていかなければなりません。そのことを、行政に強く要望していますが、現時点では、数の拡充が図れない状態です。しかし、そんな中で、現在実施している若草幼稚園、美浜北幼稚園、舞浜幼稚園においては、利用人数枠の拡大を図っていくことでの預かり保育拡充を推進してきました。

